三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読みました!
1994年生まれの筆者(aoと同い年!)が、働くことで読書の時間が減る理由とその対策について探る本です。
社会人の方は特に、仕事や家庭に忙しくて、「学生時代に大好きだった読書や音楽と疎遠になってしまった…」という方も少なくないはず。
現代人と読書の関係性から、働き方改革を考えてみませんか?
本の内容
著者の三宅さんは労働と読書の関係の歴史を振り返り、資本主義社会が人間に「全身」の労働を求めるため、読書のようなノイズ(予想外の情報)を受け入れる余裕がなくなると分析しています。
効率重視の現代では、SNSやYouTubeのような短くて簡潔な情報に慣れ、本のように長くてノイズが含まれる情報は敬遠されがちです。
また三宅さんは「半身で働く」ことを提案しています。全身全霊で働くのではなく、バランスを取りながら働くことで、読書や他の趣味に時間を割けるようにすることが重要だと述べています。
仕事があなたの全てじゃない
私自身、社会人になってからは、学生時代のように趣味を楽しむ余裕が全くない時期がありました。休日でさえも仕事のことで頭がいっぱいです。人間関係でしんどくなって、休日はずっとベットの上で無になっていることもザラでした。
しかし、適応障害で正社員を退職してからは「社畜精神」を辞めました!!!著者三宅さんの言う「全身全霊で働く」というやつですね。
3回目の正社員を退職後、非正規になってからは、とにかく自分と向き合う時間を作りました。大好きなバンドのライブも10年近くぶりに行きました。映画やドラマ鑑賞、読書も出来ています。カフェ巡りや一人旅にも行くように!
すると、止まっていた時間が動き出したかのように、たくさんの感性が生まれてくるし、色んな作品や景色から生きる元気をもらえるんですよね。趣味が繋がって新たな友達が出来たこともありました。
20代は資格取得や仕事でいっぱいいっぱいで、それは人生経験にはなりましたけど、人間としての彩りのある生活をしていたかというと……うーんって感じです。
好きなことに時間を割けていますか?
三宅さんの言う「半身で働く」って今の私みたいなことなんだなと思います。
勤務時間でそこそこ仕事を頑張って残業はしない!休憩時間や飲み会で余計なエネルギーは使うくらいなら、ぼっち飯上等!職場に人ともLINEやSNSで繋がらない!
もう色々割り切って捨ててしまえば、趣味に費やすエネルギーも残っています。
半身で働く余裕がない仕事に固執する必要はないと思います。本当に全身全霊で働きたい人はかっこいいと思うけど、自分にはそんな働き方は合わないので諦めます。
正直、30年少々生きてきて、今が一番楽しいです。社会人10年弱やってきて、やっと仕事とプライベートの線引きが上手くいくようになってきました。
日常生活のカラフルな刺激を最大限の感受性で受け取れるように、休むときはしっかり休むことを徹底して生きていきます。
これは今後の自分への警告でもあります。(これまでメンタルダウンを繰り返してきたので)
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、働きながらも読書を楽しむためのヒントを提供してくれます。興味があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
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